関東は梅雨よりひどい長雨でウンザリしますが、都内には駅直結で外に出なくても行ける美術館がいくつかあります。
その一つが、東京オペラシティアートギャラリー。
今は『ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル』展をやってます。

撮影不可だったので、写真はこちらのサイトで↓
人気(ひとけ)がなくがらーーんとして、展示物もあるようなないような。
閉館中の美術館に間違って来たような気になります。
野又穫の不思議な感じの建物群が、薄暗い中ライトアップされて浮かび上がっていて、この会場にすごくマッチしていました。
「ほぼ、空」の「空」は「そら」と「から」の両方の意味でしょうけど、こんなに上を見あげた展覧会は初めて。
どこからどこまでが展示物で、どこが元から展示室あったものなのか?わからなくなります(それは考えなくてもOK?)。
展示されている空間全部を鑑賞するようになっています。
併設の『project N 東山詩織』展は撮影可でした。

この何かの法則に則ったような画面構成は何だろう?と思っていたら、これは「守り」なのだそう。
以下、公式サイトからの引用です。
東山は、パーソナルスペースをテーマに、人と人がコミュニケーションを取る際の距離感や、個人間の心理的な境界線に関心を持ち、心身を守るための意識的あるいは無意識的な行為について考察してきた。作品に描かれている細かなモチーフは、それぞれ「距離間」「境界」「守る」などのキーワードに紐づけられている。規則的で幾何学的な画面は、戦闘での配置図やスポーツのフォーメーションを示す陣形図がモデルとなっているというが、これも守りのかたちを追求する東山ならではの観点といえる。

改めて作品を見てみると、描かれている柵やフェンスは、空間を区切るようにいたるところに張り巡らされている。風景の一部分として見えていた木は、車道と歩道を分けたり排気ガスを遮ったりする役割を担う、都市に植えられた街路樹を表している。テントはプライベート空間を守る、あるいは雨や日差しなどから体を守るための家のイメージで描かれている。そのほかにも、生垣や衝立、洗濯ロープやホースなど、あちら側とこちら側の境界線としての役割を担うモチーフはそこかしこに見ることができる。

モザイクや網目のような色面や、木やテントの大きさは距離を示している。それらのモチーフひとつを1単位とし、それぞれに対してひとりの人物を描くという規則を作って描いている。必然的に人と人との間には一定の距離が生まれ、物理的な距離感のみならず、心理的な距離感も可視化されている。興味深いのは、描かれている人々が仕切られた空間の中に閉じこもるのではなく、時折テントから顔を出して会話をしたり、隣の区画のもうひとりと共同作業をしたりする場面が見られることである。スポーツで対戦する、重い荷物や丸太を運ぶ、大きな布やテントを広げるなど、適切な距離を取りながらも協力が必要な作業が描かれている。ここでは、先述した生垣や街路樹などの境界は、人と人のあいだの緩やかなつなぎや緩衝材として機能している。心地よい距離感を保ちながらも、孤立することなく周囲とかかわりながら生きていく人々の姿が描かれているといえるだろう。
わかりやすい解説で助かります。
自分であれこれ考えるのも楽しいけど、頓珍漢な結論に達してる可能性も大なので(笑)


